日本の山々に興味が有りますか?森の少し奥まで足を踏み込めばそこには沢山の多種多様な広葉樹が自生している事に気がつくはずです。
広葉樹の種類は、針葉樹が約500種類あるのに対して、20万種以上の種類があり、色やカタチ、重さ、柔らかさ、匂いまで様々です。また飛騨地方の森林率は90%以上もあり、中でも広葉樹は6割以上を占めています。私はそんな広大な自然に囲まれ、そこで育まれた樹木を用いて家具作りをしています。

「飛騨には山しかない」と地元の方はよく言いますが、私にとっては宝の山です。多様な樹種の形状や色、形を生かしてものづくりをすることは木工の醍醐味であり、アウトドアにも通ずるものがあると考えています。
自然の中で育まれた素材を見て触れてものづくりをすることで、普段アウトドアをしながら見ている景色がきっと変わるはずです。みなさんもぜひ「クラフトでアウトドア」を楽しみましょう。
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プロフィール

ARTS CRAFT JAPAN 代表
渡邉 主税
高山市朝日町の家具職人/デザイナー。乗鞍岳の麓で山桜専門の家具工房を経営。クラフト品や小物は飛騨で伐採された広葉樹を使用し、飛騨の森の多様性と奥の深さをものづくりを通りて追求している。