HIDA OUTDOOR FREAKSは飛騨のアウトドア好きが集う団体です。しかし、アウトドアと言ってもジャンルは広き多岐にわたります。
ウグイ、地衣類、昆虫、森林浴、ボタニカル、広葉樹 etc…
「アウトドアフリークメンバーでひとつの何かを作れないものか」そんな想いからメンバーみんなで何ができるかを模索しました。
「それぞれのジャンルを活かしたカレーを作ってみてはどうだろうか?」
そう思い立ち、有志メンバーで1泊2日のカレー開発合宿へ!
ウグイ、地衣類、薬草、そしてカメムシ!? 各分野の素材が入った、「すべて飛騨で獲れる食材を使ったスパイスカレー」ができました!
はたしてその味わいはいかに!?
カレーの素材・レシピの構想

まずはどんなカレーを作るかの議論から。以前カメムシでカレーを作った経験のある米野氏をディレクターに、オリジナルカレーのレシピを検討しました。
- ルーは飛騨産のトマトを使用
- スパイスにはクロモジやドクダミなどの飛騨の薬草の粉末を使用
- カメムシは素揚げにして油に香り付け、ルーにテンパリングさせる
- 具材にはウグイと数種類の地衣類を使用
- ライスは葛の花とウグイの出汁で炊き出したサフランライスに
- その他素材は合宿先で現地調達する!
なるほど……正直味の想像が全くつかない(笑)。だけど唯一無二のカオスなカレーができそうです!
食材調達スタート!

合宿先は飛騨の山奥「おっぱら自然体験センター」。廃校になった小学校を再利用した施設で合宿にはピッタリ!
周りは自然に囲まれており、たくさん食材が見つかりそうです!
早速食材調達にフィールドへ! カメムシはマストでGETしたい!
カメムシがなかなか採集できない!

米野氏曰く、カメムシはまだ活動時期ではないため、採集は困難な状況でした。
アケビやグミ、柿の木、農家の方の協力を経てなんとか最低限の量は採集できそうだ!

カメムシを見つけてこんなに喜ぶ瞬間があるとは……。
カメムシを採集するのにこんな夢中になったのは僕の人生後にも先にもこれっきりだと思う(笑)。
各アウトドアのエキスパートが語らうフィールドワーク

面白かったのは、それぞれ「カレーの食材を調達する」という目的を持って行動しているのに、着目点が全く違うこと。
それぞれが持つ知見をシェアしながらのフィールドワークは、めっちゃ勉強になるしとても楽しい!
いろんな食材ゲットだぜ!



フィールドワークで採集できたのは
- カメムシ 約20匹
- サワガニ 2匹
- 地衣類 少々
- ミョウガ、セリ、シャクなどの山菜

さらに近所の方からアジメドジョウの差し入れも! すこしつまみ食い(笑)、う〜ん! 美味い!
食材も揃い、調理開始!


食材も揃ってところでみんなで調理室へ、 薬草類は香り出しを、トマトはカットし煮込んでいきます。




会場は旧小学校ということもあり、合宿感満載! 学生時代に戻った気分で和気藹々とそれぞれが調理を進めています。


ウグイの出汁を取り、薬草のスパイスをルーに入れてじっくりと煮込んでいきます。
カメムシを素揚げに!

採れたカメムシは素揚げに。油にカメムシの香りを染み込ませる工程です。カメムシ臭はほとんどなく、エビのような香ばしい香りが漂います。

揚がったカメムシたち。今からこれを食べるのか……(笑)。

ルーもだんだんとカレーっぽくなってきました!

よく見るとカメムシが入っています(笑)。普通の飲食店なら炎上ものだぞw
各種トッピング・副菜の準備

トッピングにはウグイの一夜干しを。いい焼き色になってきました!
飛騨の山の幸カレー完成!

さあ、とてもカオスなカレーができました!
ルーはトマトをベースにクロモジ、ドクダミ等の薬草をスパイスに。カメムシは油に香りをつけてテンパリング。食感づくりに地衣類を、肉はウグイの身。
トッピングは、カメムシ、サワガニの素揚げとアジメドジョウの甘露煮、ウグイの一夜干し。
ライスは葛の花とウグイ出汁のサフランライス、山椒の葉。材料はすべて飛驒で獲れる食材!
アジアンチックでエスニックな味わいの最高のカレーになりました!

お酒は手作りクラフトジン。手作りベーコン、クロモジ茶、アマゴのイクラ、塩焼き、お吸い物、こだわりのBBQなど盛りだくさん!
保険として普通に美味しいカレーも作りました(笑)。



飛騨ならではのアウトドアを模索中!

HIDA OUTDOOR FREAKSは、は飛騨在住のアウトドア愛好家による市民活動団体です。自然が豊かな豊かな飛騨の地において、多様なアウトドアの魅力をこれからも発信していきます!